radial pressure wave:RPW体外衝撃波治療法（拡散型圧力波）
体外衝撃波治療法（拡散型圧力波）
当院では拡散型圧力波（radial pressure wave:RPW）を用いた体外衝撃波治療器を採用し治療に導入いたしました。
体外衝撃波治療は薬に頼らず痛いところを治す比較的新しい治療法です。 体外衝撃波を用いた治療法自体は以前より腎結石の治療の一つとして確立しておりましたが、その規模を小さくして腱、靱帯、筋、骨の組織へ応用・拡大した治療法です。初めは腎結石破砕治療を受けられた患者様の骨盤の骨が形成されることが偶然わかったため偽関節治療の分野から始まり腱や石灰性の炎症に有効性が認められ現在は筋、腱、骨、靱帯、皮膚と様々な領域に応用されております。当院でも拡散型体外衝撃波治療器を導入し従来の治療法では効果が得にくかった患者様への治療に役立ててまいります。
拡散型ショックウェーブ治療器 インテレクトRPWライト
体外衝撃波治療が体に及ぼす効果
治療後すぐの除痛効果
- 痛みを感じる自由神経終末に衝撃波をあてると変性が起こり、その後ゆっくりと再生してきます。これを複数回治療を繰り返し行うことにより自由神経終末の再生スピードが徐々に遅くなり痛みを抑える効果が持続します。
- 痛みに関する神経伝達物質を減少させ、神経中枢への痛みの伝導を抑制します。
治療後からある程度時間が経ってからの除痛、組織修復効果
- 衝撃波を当てた部位に血管が新生し、コラーゲン産生を促す成長因が産生されます。
- 疼痛伝達物質を減少させる効果があります。
- 炎症性化学物質のサイトカインを抑制しますので炎症が減退します。
適応疾患
体外衝撃波の腱、筋、骨組織への治療は比較的新しい治療法です。現在体外衝撃波治療が有効だと考えられている疾患は以下のものがございますが今後の研究により適応疾患が増えたり、今まで有効であるとされている疾患の適応が無くなることがございます。また必ずしも期待通りの効果が得られるとは限りませんのでその点はご了承くださいますようお願い申し上げます。
- 肩石灰沈着性腱炎
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘）
- 大転子疼痛症候群
- 膝蓋腱炎
- アキレス腱炎
- 足底腱膜炎
- 骨病変
- 骨折遷延治癒
- 偽関節
- 疲労骨折
- 関節障害のない無腐生骨壊死
- 関節軟骨欠損を伴わない離断性骨軟骨炎
- 創傷治癒遅延
その他の適応
変形性膝関節症、ばね指、シンスプリント、腸脛靭帯炎、ゴルフ肘、肩こり、腰痛、腱鞘炎も当院では適応とさせていただきます。
※炎症や疼痛を抑えるステロイド注射を試されても効果期間が短く感じられたり、複数回の注射での効果が得られず次の治療法を探されている方。
疼痛が出てきてから半年以上が過ぎ慢性化してきた場合なども体外衝撃波治療を受けていただくことで症状の改善が見込める場合があります。
治療をするうえでの禁忌・注意事項
- 悪性腫瘍が照射部位にある場合
- 照射部位が脳か脊髄がある場合
- 照射部位に胎児がいる場合
- 照射部位に骨端線がある場合
- 血液抗凝固剤、血管拡張剤を内服中又は重い凝固障害
- インプラント（ペースメーカーリード、体内金属）が照射部位にある
- 感染症を起こしている場所への照射
- 骨粗しょう症による骨脆弱性が疑われる方
治療の流れについて
01. 診察後に体外衝撃波治療と組織再生を促す微弱電流療法を開始いたします。
02. 体外衝撃波治療法と微弱電流療法の説明を受けていただいた後に確認のサインをしていただきます。
03. 1週間に1回照射し、それを3回照射します(3週連続で照射します)。
体外衝撃波の治療は痛みが伴いますが耐え難い痛みではありません。
施術回数は増えてしまいますが軽めから始めることもできますのでご相談ください。
※微弱電流療法は無料で行いますがご希望のない方はお申し付けください。
対象年齢
小児、ご高齢者を含む全年齢が対象となります。
料金
1箇所 1回 3,000円（税込）
両側2箇所の場合 3,000円 × 箇所数
診察・検査は保険診療ですので保険証をお忘れになりませんようご注意ください。
※難治性足底腱膜炎は自費診療で同額の1箇所3,000円となります。
