腰、背中の疾患

小児の側弯症(乳児側湾症、学童期側湾症、思春期側湾症)

側湾症は正面から見て首から腰までの脊椎のどこかが左右側方へ湾曲することを指します。
原因はいろいろありますがお子様の場合は成長期が一番悪化しやすく成長が止まると同時に湾曲も特殊な例をのぞき止まります。
自覚症状は無くレントゲンでのフォローアップを続けて観察してゆくことが重要です。

腰椎変性側湾症(腰椎変性側湾症)

何かしらの原因で椎間板や関節が変性・変形することで脊椎の並びが傾き始め、支える力が弱くなり側方に湾曲してくる状態を指します。
症状は腰痛やヘルニアのような下肢のしびれ、疼痛であることもあります。

腰痛症

整形外科を受診される理由として最も多いのではないでしょうか。
ただその病状は単純ではなく経過も原因もさまざまです。
痛みを出す原因としては腰椎を支える筋肉、椎間板、関節、神経、腫瘍や細菌感染、腎・尿管・胆嚢結石が原因でおこる場合もあります。
以前は診察時に痛み止めを飲んでおとなしく寝ることを外来でも推奨していた時代もありましたが現在は大抵の腰痛に関して内服薬、外用薬、注射薬、理学療法等を使用しながら普段に近い生活を送り治してゆくと寝ているだけより早く良くなるということがわかってきています。

腰椎椎間板ヘルニア

「ヘルニア」とはラテン語で「飛び出した状態・脱出」を指します。
腰にある椎間板が飛び出して脊髄神経そのものか神経の枝を圧迫するために起こります。
当たる場所はお一人ずつ違いますので症状もそれぞれ少し異なりますが腰痛や足のしびれ、痛み、足に力が入らないなどがあります。
MRI検査の技術的進歩もあり近年だいぶ治療に関しての考え方が変わってきています。それは飛び出したはずの椎間板が時として自然にしぼむことがあります。
これは体の中にいる白血球の仲間のマクロファージが働いているからですが、早ければ2~3カ月で神経の圧迫が解除されてゆきます。
ただしその間の疼痛コントロールは必要ですのでご相談しながら治療を続けることをお勧めいたします。

坐骨神経痛

よく温泉の効能に「神経痛・関節痛・筋肉痛・・・」と書いてありますが、私的には「神経痛」とは坐骨神経痛をイメージします。
もちろん戦国時代は刀傷による打撲、切創からくる外傷性の末梢神経障害であったかもしれませんが、現代社会では坐骨神経痛はメジャーな存在になっています。
症状は腰部、臀部から太ももの裏、下腿外則にかけての痺れ、痛み、ツッパリ感があるだけでなく足の力が低下することもありますので、片足に力が入らないために踏ん張れない、膝崩れがおこるなどを自覚することもあります。
原因は多種多様で腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、脊椎腫瘍、梨状筋症候群、長時間の座位からくる疲労等が原因となり、これに疲労や寒冷などの条件が重なることにより神経症状が出現することもあります。

脊髄腫瘍

脊髄またはその周囲に発生した腫瘍のことを脊髄腫瘍といいます。
腫瘍の発生場所、発生状況により症状はさまざまで痛み、しびれ、知覚障害、麻痺、膀胱直腸障害等があり神経所見とレントゲン、CT、MRI等の画像検査が重要になります。

腰椎椎間板変性症

脊椎はブロックを積み上げたようになっていてブロック状の骨を椎体、その間にある軟骨でできたクッションのことを椎間板と言います。
この椎間板が加齢や力学的ストレスにより壊れて(変性して)くることで神経根、関節、椎間板自身の神経、靭帯、筋肉から疼痛が出現します。
壊れた椎間板はどんどん薄く、どんどん柔らかくなって潰れていきます。
柔らかい土台が支えている上半身は座りが悪くなり周りの筋肉が姿勢制御に追われ、疲れた筋肉は過緊張となり痛みとなって発現します。
このため腰椎椎間板変性症は繰り返す腰痛の原因の一つとなります。

腰部脊柱管狭窄症

歩いていると足が痛くなりしばらく休むとまた歩けるようになる跛行(はこう)が代表的ですが坐骨神経痛や両足のしびれ、股関節あたりの違和感などの症状もあります。
脊椎にはその中を神経が走っています。
神経の周りには髄液と呼ばれる液体に満たさせれており、これを脊柱管と呼びます。背骨、椎間板、黄色靭帯の変性で神経が圧迫されることで発症します。

腰椎変性すべり症

腰椎の椎体が前後左右にズレる病気です。
原因は椎間板、関節、靭帯の変性でゆるくなったためと考えられています。
症状は慢性的な腰痛でズレ幅が酷くなると脊柱管狭窄症を合併し下肢のしびれ、疼痛、跛行(はこう)が発現します。

腰椎分離症

学童、青年期の頃に後ろに反ったり運動をした時に腰痛が出現します。
スポーツをしすぎて起こる腰椎の疲労骨折です。女の子はバレエ、男の子は野球、サッカーの経験者が多く、腰痛は必ずしも無いこともあり成人になり腰痛が出現しレントゲン撮影で初めて指摘されることもあります。
分離症は早期発見し治療することが重要で、骨が付かないと大人になってから仕事やスポーツで負荷がかかるとすぐに腰痛に悩まされることが多くなってしまいます。
お子さんが腰痛を訴えたらすぐに整形外科医の診察をお受けください。

仙腸関節障害

仙腸関節部分の疼痛はもちろん臀部痛、鼠径部痛、下肢痛と足の付け根の前にも後ろにも痛みが出ます。
長く椅子に座れない、痛い方を下にできない、仰向けでの腰痛、腰のズレた違和感などの症状があります。
骨盤は仙骨と腸骨でできていて、その間の関節を仙腸関節と言います。
古くからよく骨盤がずれると表現される場所でもあります。
関節としてはわずか0.2度ほどしか動かない関節ですが年齢が進むと関節面の凹凸が強くなりグラグラするため痛みが出やすくなります。

股関節

発育性股関節形成不全

先天性股関節脱臼という言葉をお聞きしたしたことのある方もいらっしゃると思いますが、最近ではこちらの呼び名を使います。
股関節の形の発育が不十分という意味で、現在は乳児健診時の診察項目の一つになっております。
世界的に見るとアジア地域は多めで、日本も以前は出生数の2%近くの方がこの病気と診断されていました。しかし現在は減少し0.1%以下となりました。
症状は赤ちゃんが歩き始めた時に跛行(はこう)がみられることで発見されます。
成人女性の場合はレントゲン撮影での評価ができますので、気になる方はご相談ください。

変形性股関節症

発育性股関節形成不全や臼蓋形成不全、原因の特定できない特発性の変性からくるものがほとんどを占めます。
症状は股関節の疼痛、歩行障害で初期の症状は立ち上がり時の股関節痛で、進行すると靴下を履くことが困難であったり、長時間の立位、座位での違和感、疼痛。階段の上り下りでの疼痛が出現します。

臼蓋形成不全

股関節は骨盤と大腿骨の骨頭でできています。
臼蓋とは骨盤にある大腿骨の骨頭(丸いマッチ棒の頭のような骨)を受け止めるための凹みのことを指し、この部分が浅いことを形成不全と言います。
乳児期と成人では少々異なる意味を持ちます。
乳児期ではレントゲンや超音波画像での股関節の読影所見の言葉として使われるものですので、股関節が痛くなるような症状はありません。
この時期の形成不全=脱臼に繋がらないことも今ではわかってきました。
成人の臼蓋形成不全は将来、変形性股関節症となる可能性がありますので股関節痛、開排制限、可動時痛などがありましたらご相談ください。

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